世界選手権試合(主催:WBF)
WBFは、毎年、様々な種類の世界選手権大会を開催しています。主な大会をご紹介します。
世界チーム選手権大会:バミューダボウル/ベニスカップ/シニアボウル (1950年~)
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世界選手権としては最も歴史のある大会。1950年に第1回大会がバミューダで開催され、当初は毎年開催されていましたがオリンピアード(注:後述)の関係で西暦奇数年の隔年開催になりました。1974年にベニスカップ、2001年にシニアボウルが追加されました。 世界8ゾーンの代表国と開催国代表のオープン、ウィメン、シニア各22チームで予選を行い、以後準々決勝、準決勝、決勝と勝ち抜き戦形式で競います。
バミューダボウルはオープンチームの、ベニスカップはウィメンチームの、シニアボウルはシニアチームの優勝に対し授与されます。
1991年秋に横浜で開催され、日本は開催国として初参加しました。以来、1995年(北京)にウィメンチーム、2001年(パリ)にオープン/ウィメンチーム、2003年(モンテカルロ)にシニアチーム、そして2005年(エストリル)、2007年(上海)、2009年(サンパウロ)、2011年(オランダ、フェルトホーフェン)、2013年(バリ)と5大会連続でオープン/ウィメン/シニアの全3部門にゾーン6の代表として出場を果たしています。
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ワールドブリッジゲームズ(1960年~)
WBF加盟国がオープンおよびウィメン、シニア各1チームを参加させる権利があり、4年に1回、うるう年に開催されるチーム選手権試合です。当初は「世界チームオリンピアード」と称していましたが、2008年から「ワールドブリッジゲームズ」に名称変更しました。
1960年にトリノで第1回を開催し、以後4年に1回、夏季オリンピック年に開催されています。日本は1972年(マイアミ)にオープンチーム、1980年(ファルケンブルグ)にウィメンチームが初参加、2000年の第11回マーストリヒト大会からシニア部門が創設され、日本シニアチームは2004年のイスタンブール大会に初参加しています。同大会で日本はオープンチームが初めて決勝ラウンドに進出し、ベスト8に勝ち残りました。
2008年からは「ワールドマインドスポーツゲームズ」として、ブリッジ、囲碁、チェス、ドラフツ(チェッカー)、シャンチー(中国将棋)とともにマインドスポーツ5種目の世界選手権試合を開催しています。2008年の第1回大会(北京)では、ブリッジのシニア部門で、日本チームが見事初優勝を果たしました。
ワールドブリッジシリーズ(1962年~)
ワールドブリッジゲームズと同様、全加盟国・地域に会員数に応じた選手団を参加させる権利がありますが、国別対抗ではなく、異なる出身国のプレイヤーがペアやチームを組んで参加することが可能な世界選手権大会です。1962年にカンヌでオープン、ウィメン、ミクストペアの選手権を競う第1回大会を開催、以後4年毎に開催されています。当初はペア戦がメインイベントであったためペアオリンピアードと称していましたが、元会長故ローゼンブルム氏を記念したローゼンブルム杯(チーム戦)に人気が集まり、ペア選手権とチーム選手権が両立する大会になったため、この大会を「世界ブリッジ選手権試合」と呼ぶようになりました。その後、2010年に「ワールドブリッジシリーズ」と名称を変更しました。
世界ユースチーム選手権試合(1987年~)
若手の養成を目的に参加資格を26歳未満部門/21歳未満部門の各ゾーン代表に限定し、1987年6月アムステルダムで第1回大会を開催した競技会です。日本ユースチームは1995年のバリ(インドネシア)大会で初参加を果たし、その後1997年、2005年、2006年、2010年、2012年に出場しています。
世界ユースコングレス(2009年~)
WBF加盟国であればどこの国でも、26歳未満/21歳未満の2部門に複数チームを送ることができる大会で、他の国・地域の選手と多国籍チームやペアを組んで出場できます。2009年8月、イスタンブールで開催された第1回コングレス26歳未満部門に於いて、日本・チェコチームが優勝、日本ユースに初めての金メダルをもたらしました。
世界同時大会(1986年~)
世界中が同じハンド(持ち札)を同時にプレイする、という発想から始められた大会で、上記のような代表に選出されたプレーヤーだけが出場できる大会ではなく、希望すれば誰でも参加できます。1986年に開催された第1回大会には全世界で約6万人が参加、1987年は約7万人、1988年、1989年は約8万人、1990年、1991年は約9万人が参加し、1992年には遂に10万人を突破したなど、スケールの大きい、ブリッジならではのユニークな大会です。
1999年はWBFの都合で中止されましたが、2000年に再開、スコア集計にはインターネットを利用しています。
ゾーン選手権大会(主催:各ゾーン組織)
WBF各ゾーン組織は、それぞれ毎年地域選手権大会を開催しています。奇数年に開催されるゾーン選手権大会は、ACBL(北米)を除き、世界チーム選手権大会への出場権のかかったゾーン予選を兼ねた大会となっています。
APBF(アジアパシフィックブリッジ連合)がワールドブリッジゲームズの年に開催する選手権大会は『コングレス』と呼ばれる特別な形式の大会です。通常のAPBF選手権大会では1部門につき原則1カ国1チームの参加ですが、この大会では加盟国から複数のチームが参加することができ、ブリッジを通じた国際交流色の強い大会となっています。2012年に開催されたAPBFコングレス福岡大会も、このコングレスです。
アジアパシフィック(APBF)・ブリッジ選手権(1957年~)
1957年の第1回マニラ大会以来、各国持ち回りで毎年*開催しています。
(* 注:1988年からはワールドブリッジゲームズの年はAPBFブリッジコングレス、2010年からはワールドブリッジシリーズの年はアジアカップを開催)
現在では奇数年に開催する選手権試合は、上記のバミューダボウル、ベニスカップ、シニアボウルのゾーン代表決定戦になっています。
これまで日本では1958年(東京)、1964年(東京)、1979年(東京)、1998年(神戸)、2012年(福岡)で開催されました。
当初はオープンチーム選手権試合だけを開催していましたが、1959年からオープンペア選手権、1963年からウィメンチーム選手権、1989年からユースチーム選手権、2003年からシニアチーム選手権が開催されています。
[日本チームの優勝歴] 注:( )内は開催地
・オープンチーム:1985年(シドニー)、2002年(バンコク)、2013年(香港)、2015年(バンコク)
・ウィメンチーム:1987年(上海)、2010年(ハミルトン)、2013年(香港)
・ユースチーム:2005年(ソウル)
・シニアチーム:2003年(マニラ)、2005年(ソウル)
その他の国際試合
上記の公式試合の他にも、各国が開催するゾーン公認の国際試合や協賛企業名を冠した大会が世界各地で多数開催されています。