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雑学ブリッジ #3

カードのルーツは中国?インド?

カード(トランプ)の起源は『中国』という説と、『インド』という説があります。 


 中国の“銭札”???

 千年以上前から中国では、“銭札”という、板や紙に記号や数字を記したものがあり、賭けに

 使っていたそうですが、これがカードの起源という説。12世紀のイスパニアの船員が、いや、

 14世紀にマルコ・ポーロがヨーロッパへ持ち帰った、などヨーロッパへの伝播についてはさらに

 諸説分かれるところです。シルクロードを行くキャラバンの荷に積み込まれ、どれだけの道を

 旅したのでしょう...  

 

  インドの“ヒンズー札”???

  インドでは皮や紙の一種、そして象牙などに動物や植物の図案を書いたものを占いや祭りの

  飾りに使っていたそうです。 “ヒンズー札”と呼ばれているこの札がカードの起源ではないか

  という説。後にジプシーたちによって世界各地に広まっていったと言われています。 

カードのスーツは歴史を語る

アジア文明が生み出したカードが本格的にヨーロッパに登場したのは14世紀に入ってからのフランスもしくは北イタリアだと言われています。中世ヨーロッパといえば封建制度。社会体制は、聖職者・領主・農民の3階級で成り立っていました。でも、14世紀当時のカードの4つのスーツ(マーク)は、それら3階級をあらわす=「貴族と剣」、=「聖職者と聖杯」、=「農民とワンドロッド(棍棒)」、それに加えて=「商人と金貨」(注:雑学ブリッジ#1参照)だったのです。一体どうして、=「商人と金貨」などというスーツがあったのでしょう……?

 

 

 

カードが作られる以前の、つまり11世紀から13世紀のヨーロッパはイスラム教徒から聖地エルサレムを奪回するため十字軍の遠征が盛んに行なわれていた時期でした。"12世紀ルネッサンス"と称され、転換期を迎えたヨーロッパでは、農業・商業が飛躍的に発展、内部エネルギーの爆発がこの十字軍の活発な遠征につながっていたと言われています。そして最後の遠征が終了した頃からカードが作られるまでの間に、商人は大変な力を持ち、貴族と肩を並べるほどになっていったのです。それがカードになって見事に証明されていますね。

 

洋の東西にかかわらず、歴史の中で永く生き残ってきたカードにはその国の、その時代を象徴するストーリーが他にもたくさん隠されているようです。 

 
‐任天堂株式会社トランプストーリーより抜粋‐

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