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「あら、マクブリッジさん。おはようございます」
「おはようございます、伊達さん。今日は息子をよろしくお願いします」
「初めまして、橋之介です。よろしくお願いします」
「初めまして。今日は楽しく遊んでいってね」
そっか。ゲームなんだから楽しく遊ばなくっちゃね。上手じゃなくたっていいんだ。
「じゃあ、お昼休みに迎えにくるからね」
「パパも頑張ってね!ばいばーい」
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「今日は、ブリッジを簡単にしたミニブリッジというゲームを体験していただきます。すぐにできるようになりますから、お好きなだけ遊んでいってくださいね」先生の説明が始まった。ちょっとどきどきする。ブリッジは4人でやる。向かい合った人同士はパートナー、つまり味方同士ってこと。カードはジョーカーを除く52枚を使う。カードの強さはAが一番強くて、順番にK、Qとなって、2が一番弱い。うんうん、大丈夫。おうちでときどき見てるから、これは知ってるぞ。ボクのパートナーはきれいなお姉さんの由美子さんだ。
最初はカードを配って、順番に出していく練習をした。一番最初は配った人の左手の人がリードして、あとは時計回りにみんなが順番に出していくの。一番強いカードを出した人が勝ちで、それで1トリック。勝った人がまたリードして、これを13回繰り返す。次に切り札を教わった。最初のやり方は切り札なしだから、ノートランプ(NT)っていうんだ。それから、コントラクトの宣言の仕方、点数のつけ方、あと、えーと、ダミーを教わった。うーん。やるたんびにちょっとずつ難しくなっていくなぁ。でも、他のみんなはよくわかってるみたい。ボクもがんばらなきゃ。でも、あとどれくらい覚えることがあるのかな。あ~、頭がパンクしそう・・・。
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「みなさん、覚えが早いですね。これで一通り、ミニブリッジのやり方をお稽古したことになります。どんどんシャッフルして、もっとやってみてください」愛子先生がにこにこしながら言った。
そっかー。これでミニブリッジのやり方は全部だったんだ。これなら、大丈夫かも。
「パートナーと組んで、協力するところがおもしろいですね。パートナーを変えながらもう少し遊びましょう」パートナーの由美子さんが言った。カードドローをして、今度は山田さんとパートナーになった。
「うちは主人と娘がブリッジに夢中ですの。私も仲間に入れてもらおうと思って、習いにきましたのよ」山田さんが言った。
「ボクもパパやママ、それにイギリスのおじいちゃんやおばあちゃんが、みんなブリッジ大好きなの。それで、ボクもやってみたくなったんだ。よろしくお願いします」
ボクたちはそれからどんどんシャッフルしてミニブリッジをした。いつの間にか他にもたくさん人が来ていて、愛子先生や宮田先生は大忙しだ。だんだん楽しくなってきたんだけど、お昼になったのでボクのテーブルは解散することになった。みんなにお礼を言って、さよならした。仲良しになった健君は電話番号を教えてくれた。また、会えるといいな。
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