検索

(ビギナーの声 vol.3)

エディタ

Vol.3 こんなところでも、ブリッジの若い仲間が増えています 東京大学ではコントラクトブリッジの授業が行われています
 
コントラクトブリッジは高度なマインドゲーム。 しかも囲碁やチェスとは違ってペアで戦うから、さらに高度な駆け引きが求められます。 こうした考える力とコミュニケーション力を養うブリッジに、注目しているのが教育機関。
そこで今回は、最高学府・東京大学で行われている、コントラクトブリッジの最終授業後の親善ゲームを取材。 授業をきっかけに、ブリッジを始めた大学生に話を聞きました。
 
カードゲームの授業があり、
単位取得ができることに驚いた


「大学の授業にコントラクトブリッジがあると知って、驚きました。カードゲームが授業の対象になるなんて、ほかの頭脳ゲームとはどう違うのか、興味を持ったんです」と、東大1年生の横田さん。もともとゲーム好きなこともあり、「授業でゲームができるなら、ぜひ受講したい」と履修を申し込んだという。実はこの授業、かなりの人気。昨年の倍率は1.5倍。東大生には頭脳ゲーム好きが多いようだ。
今回の最終授業後の親善ゲームで、横田さんとペアを組んだのは田邊さん。彼もまた将棋など頭脳ゲームが子供の頃から好きだったが、「予想以上に頭で考えるところが多いのがブリッジ。だから、大学の授業のテーマにもなるんだと思いました」と、印象を語ってくれた。
 
コントラクトブリッジの基礎を学ぶのは 初めての外国語を習うのに似ている

「セブンブリッジやページワンなど、すぐにルールや勝ち方がわかったんです。けれど、コントラクトブリッジの習い始めは、正直、きつかったです。宿題もたくさんありましたし(笑)」と、横田さん。  ブリッジは配られたカードが強ければ勝てるというものではない。ゲラー先生の授業では、ビディングを徹底的に覚えさせる。実戦の経験が少ない東大生たちは、覚えるのにだいぶ苦労させられたようだ。「でも、だんだん楽しくなってきました。ビディングを覚える感覚は、初めて外国語を習う感じに良く似ているんです。外国語ができるようになると、その言葉を話す人とコミュニケーションがとれるようになって、ますます楽しくなります。この感覚がブリッジにもあるんです」。そう田邊さんが話すように、東大生たちはブリッジを通して、「日本語で話す」以外のコミュニケーションの面白さも感じている。
 
精神面での強さも養われるかも…

「考える力ももちろんですが、精神的タフさというか、どんなときでも冷静に対処することの大事さも、今回の授業で少しわかりました」(横田さん)。ゲーム開始当初は、ある程度、攻め方のイメージができてはいるものの、ふと集中力が欠けたとき、ガタガタと崩れてしまうという。「そうなってしまうと、立て直せない。でも、上手な人はいつでも沈着冷静に戦術を考えているし、体勢が崩れない。ブリッジは精神修養にもなるかもしれませんね」
 
田邊さんは、「なかなか勝てないのは、経験不足という面も大きい。授業で基礎を学べましたから、次の上達へのステップは実戦を積むことでしょうね」と、自己分析。授業終了後は、「オンラインゲームで世界各国の人たちと、ブリッジを楽しみたい」と話す二人。授業をきっかけにして、新しいブリッジファンの裾野は広がっている。
 
田邊さん 横田さん
 
田邊奨馬さん(右) 東大理1 1年生
横田泰之さん(左) 東大理1 1年生
田邊さんはもともと将棋が趣味。今までやったことのない頭脳ゲームにチャレンジしたいと、履修を申し込んだ。横田さんも頭脳ゲーム好き。ブリッジの「ペアで戦う」ところに興味を持ったとか。
 
ブリッジ授業の様子
 
最終の授業は四谷ブリッジセンターでの競技会。その後、東大の職員なども参加した親善ゲームを開催して、1日ゲームを楽しんだ。
 
 
 
 
ブリッジは情報の伝達や収集が鍵になるゲーム
考える力とコミュニケーション力が養われます
 
2006年度から、教養学部の1~2年生を対象に「全学体験ゼミナール」の一環として、コントラクブリッジの授業を始めました。 ブリッジは最高の頭脳ゲーム。勝敗だけでなく、パートナーとともにゲームをコントロールし、勝つ期待値を最大化するのが楽しいんです。
他の個人プレーの頭脳ゲームと違って、ペアで戦いますから、情報の伝達や収集が鍵になります。ですから個人プレーの頭脳ゲームより、考える力やコミュニケーション力が養われるんですね。
学生たちのほとんどはコントラクトブリッジは初体験でした。まったくの初心者が、全13回の授業でかなり上達しましたから、よくがんばったと思います。けれど、面白くなるのは、これから。授業修了後も続けて、ブリッジを通して、自分の世界を広げてほしいと願っています。
 
ゲラー先生
 
ロバート・ゲラー先生

東京大学大学院理学系研究科教授。専門は地震波動理論とデータ解析。日本でも有数のブリッジの実力者で、全国大会の競技会で18回優勝。日本コントラクブリッジ連盟の理事も務める。
 
 
 
 
 
 

 
VOL.6   古都・鎌倉のサロンのブリッジ講習会
~社交とゆとりを大切にする方々の間でブリッジファンが増えています
 
VOL.5   「もっと開いて!」とお客さまからの要望が続々
証券会社のお客さま向けセミナーにブリッジ講座が登場!
 
VOL.4   兄弟二人とも、ブリッジが大好き
ジュニア向けレッスンがある日曜日が待ち遠しい!
 
VOL.3   こんなところでも、ブリッジの若い仲間が増えています
東京大学ではコントラクトブリッジの授業が行われています
 
VOL.2 
夫婦共通の趣味がコントラクトブリッジ
同じ世界を持つことで、セカンドライフがもっと楽しくなります
 
VOL.1   自分の能力で勝負が出来る ~始めてみてわかるコントラクトブリッジの魅力~
 
 
PAGE TOP

Copyright 2023 © JAPAN CONTRACT BRIDGE LEAGUE, Inc. All Rights Reserved